おかげ様で、5回目を迎えます連載記事ですが、
いよいよ資産形成の“一連の流れ”について考えやすいようにお話します。
これまでのお話で、外部からの情報…つまり
「どんな資産形成がいいのか?」などの一般的な知識よりも
内部にある情報…つまり「自分について」の知識が大事だとお話しました。
そして、自分との会話をして、心の中の振り子の感情を知ってもらうことと、
その解決方法を知ってもらうために、事例も公開してきました。
さらには、二者択一の質問を例に出して、資産形成の目標や目的を明確に
していき、継続させるためや、後から「こんなハズでは…」をなくすための
ルール作りをすることも大事だとお話しました。
(前回の記事はこちら)
とまぁ、おおまかな流れはご紹介してきました。
本題
今回は「資産形成の本当の目的」についてお話していきたいと思います。
突然ですが、みなさんは、
「資産形成の本当の目的とは?」
という質問にどのように答えますか?
「そりゃお金を上手く増やせたらいい。」
「低い利息の預金を放っておくよりは何とかした方がいい。」
「勤労収入以外から入ってきたらいい」
など、他にも様々な答えがあると思います。
でも、もう少し考えてみてください。
こういった短期的な願望も、中期的、さらには長期的に考えると、
「退職後の収入を確保して、老後安心して暮らしたい。」とか、
「将来的にはコレだけの貯蓄があれば安心できる。」とか
「こんな人生いきていきたいなぁ」
いった、目標や目的がありませんか?
私の経験では、ほとんどの方が、日々の忙しさの中で、
こういったことをトコトン考えている人は少ないように思います。
たとえ、その時間を作ってトコトン考えようにも1人では限界がありますよね。
だから、ほとんどの方が、退職の直前や、ギリギリにならないと考えられず、
とりあえずの方法論でわからないまま、周りの意見に踊らされて、
大事な決断をされているように思います。
ですから、少なくともこのコラムを読んで頂いている方には、
そうならないように中期的・長期的な目標や目的をベースにした、
継続的な取り組みをお勧めしたいのですが、
ただ、最近の資産形成の傾向として
「短期的な効果」
を売りにした広告をよく見かけます。
これは、広告をしている企業の狙いが、
“お金を持っている人に今すぐ買ってもらうための広告”
ですので、
「○○より、どれだけお得!」
「利息○○%!」
「○○の運用のことなら、是非当方に!」
こんな広告は、
『自分の中から資産形成の最適解』
を導き成功させたい人には向いていません。
私のところにも
「今ある資産をどうにかできれば思うんですけど、
何かいい方法がありますか?」
という相談って多いんですけど、
(もちろん既に固まってる方にはそれなりの話はします。)
私はいつも、
「それをどうしたいんですか?」
「どういう事を達成させたいんですか?」
「そもそも話してきてた目的と合ってると思いますか?」
「出口は考えていますか?」
ってたずねると、ほとんどの方が、短期的な効果だけで頭がいっぱいで、
その後のことや、最終的にどうしたいのかというところまで
考えていない、もしくはというのが多いです。
「短期的な効果」を取り上げた広告や情報を見て、
「何かしないとダメかなぁ…」という考えだけで
始める資産運用は、結局は中途半端になるみたいです。
これって、本来の資産形成の目的を知らないか、
忘れてしまっているわけですね。
資産形成の目的について考えるときに面白いのは、
「短期的な効果」について考えるケースとはまた違って、
個人の思いや、性格、好みによって考え方が
十人十色あることです。
でも、共通するのは、一度うまく、資産形成のイメージができて、
一旦長期プランと実現するその方法さえ知ってしまえば、
リプランニングですむので効果は長~く続くということです。
目的とは?
今回のテーマ、
「資産形成の本当の目的とは?」
私はさっき、この質問に対し、どのように答えますか?とたずねましたよね。
もう一度お尋ねしますが、どのような答えを出されますか?
もちろん正解は一つではないですから、
答えにくいかもしれませんので、
ここで、資産形成を『自分の中から資産形成の最適解』を導き出され
納得されているクライアントの答えを挙げさせていただくと、
- 働かなくても、最低限生活できる利息収入・配当収入が確保できる資産を持つ。
- 65歳までに1億円以上の総資産を作ること。
- 65歳から、年間800万円位上、受け取れるだけの資産収入を確保する。
- 老後は公的年金にだけに頼らず、資産運用の収入でも生活できるようにする。
他にもいっぱいありますが、キリがないのでこのくらいにしておきますが、
今挙げた“答え”は最近お聞きした中でも特に多い共通の考えで、
30代~40代の100名以上の方が、
「仕事を続けても、続けなくても不自由なく生活できるようにしたい。」
「公的年金や、他の家族にも頼ることなく、自力で生活できる保障をつくる。」
「充実した人生を過ごすために好きなことをできるように生きていきたい。」
というところに、長期的な思いが辿りつく傾向にあります。
(あなたの答えと違っていたらすみません。)
ハハハ、そんな夢物語を…。」
「余裕のある人が、そんなことを考えてるんだろうね。」
そんなお言葉もよくお聞きしますけど、“
短期的な効果”
にだけ目を奪われてしまいますと、
考えにくいイメージかもしれません。
でも、長期的な資産形成の目的としては、これが達成できれば、
かなり明るい未来のイメージになるというお声も多いようです。
最終的には、自分で納得できて、
継続させる価値があるものだと思って頂けるなら、
『自分の中から資産形成の最適解』を導き出した
資産形成を始めるためには大事なことだと思います。
もちろん、この「資産形成の本当の目的」というのは、
人と比較するものでもありませんし、
自分自身が手に入れたい未来を目的とするものですから、
100人いれば100通りの目的が存在しているはずです。
前回、前々回に登場した“山下さん”は、
「公的年金以外で、毎月30万円くらいあればいいね」と
仰ってましたよね。
大きな目的と目標を達成させるには、長期的な考えや視点と、
しっかりした計画が必要なのは、言うまでもありません。
ポイントとして、レバレッジと複利の力を使えば可能になるんですが、
このあたりの話は、後々じっくりとしていこうと思いますので、
今の段階では、できるかできないか、バカらしいかバカらしくないかは
少しおいといてくださいね。
まだまだ受け入れにくいことや、信じられないようなことがあると思いますが、
この記事は楽しく読んでもらうものですから、
「ふ~ん」という気持ちで読んでください。
そして、楽しくのついでに2~3分間で構いませんので、自分なりに
「こんな風になったらいいなぁ~。」という気持ちで
「資産形成の本当の目的とは?」
という質問に自分なりにイメージしてもらえれば嬉しいです。
この“目的探し”は、すごくわがままに、自分勝手に、
現実を忘れて適当に書き出すのがコツです。
遊び感覚で想像してみてほしいです。
その遊び感覚の想像を実現していく方法は次回から
お話していきますので、まずは“目的探し”を実際に書き並べて頂ければ、
さらに楽しく読んでいただけると思います。
次回予告 自分の好みの見つけ方
ある有名なお金持ちは言いました。
「例えば、決められたメニューもなく、なんでも注文できるレストランに行って、すぐにオーダーを決められるようにしておかなければならない。それが大切だ。これは、人生でも同じで、自分のほしいものを明確にして持っていれば手に入れられるんだ。」
資産形成も時間をかけてやっていくものですから、
将来手に入れたいイメージを持っていれば、
そういう情報やヒントを引き寄せていくのかもしれませんね。
というわけで、今回はこれでおしまいです。
また、次回も楽しみに待っててくださいね。
コメントを残す