前回は、“資産形成は勉強しない方が成功する”というテーマで、
「自分の内なる情報」
つまり「自分について」の知識が大事だと解説したのですが、
今回は、この「自分について」をさらに掘り下げて考えていきたいと思います。
(前回の記事はこちら)
あなたは、自分のことを知っていますか?
実はこの、「自分について」というのは、資産形成のとっかかりにだけ有効なのではなく、なんと、資産形成を継続させ、発展させていく上で、非常に大きな役割を果たしているのです。
ということで、今回のキーワードは『自分との会話』です。
さて、ではこの“自分との会話”について、掘り下げて考えていきましょう。
実は、自分との会話って、無意識にしている場合が多くて、ほとんどの人は意識して、自分との会話をできていないケースが多いんですね。
普通は意識なんてしてないですよね?
でも、この「自分との会話」が、資産形成の商品やスキームを選ぶのにだけ有効なのではなく、継続、発展と人生計画の為に大事なポイントになります。
では、何を自分に聞いて、何を自分に話しかけて会話していけばいいのでしょうか?
ちょっと不思議な話っぽいですけど、少しお付き合いください。
結論からいいます
結論から言いますと
「自分への質問」
これに限ります。
この質問の質や内容によって、人間のおよそ90%~95%とも言われる潜在意識の中の本当の願望を引き出すことができると言われています。
これは自己啓発系の書籍やコラムなどでもよく言われることですが
あなたのオリジナルの情報はやはり自分の中にしかないんですね!
そして、それは当たり前ですが周りの人やマスコミ、ネットで出てくる情報等から植え付けられたものとは全く異なっています。
実は、前回に取り上げたあるクライアントだけでなく、継続・発展されている方、そしてお仕事もうまく言ってる方はみなさんこの事を意識しています。
この事を知らないと継続が難しくなりよくわからないまま資産形成を続けても、
「何のためにやっているんだろう?」とか
「あ~もうイヤだ~。」「よくわからなからや~めよ」
ってなります。
そもそも、資産形成が継続できなかったり、途中でイヤになったりすると、
楽しいはずの資産形成が楽しくない上にうまくいく訳がない。ということになります。
ですから、私もこの事についてはとても重要視していて、コンサルティングを依頼された時に一番最初にすることは、
クライアントの性格や好みや、色々お話して、そのクライアントの潜在的に思っていそうなところでの価値観を確認するようにしています。
そしてまず手始めに、
「あなたは将来の年金の対策は、必要と思いますか?」
「今まで、資産運用について考えられたことはありますか?」
などお聞きして、もし、まだ始めていらっしゃらない方なら、
「今まで考えられなかった理由は何でしょう?」
「いままで相談したことはございますか?」
「その考えられない理由が払拭すれば考えてみたいでしょうか?」
「どんなフォローや情報があれば考えやすいですか?」など、
まずはこのようなことをお聞きして、潜在的な意識に届くように質問をする事を意識してます。
ここで、質問を投げかけることで頭の中で自分との会話をしてもらいます。
揺れる気持ち
そして自分の頭の中で自分と対話していくと振り子のように
揺れる自分の気持がわかってきます。
どうゆうことかといいますと、自分でも気づいていない人も多いのですが、
「自分自身が資産形成を本当に考えたいのか?考えたくないのか?」
というところから実は見直しだすことになります。
自分で考え出したのにですよ?
「え⁉自分が考えたいか、考えたくないか?ってこと?
何言ってるかよくわからないんですけど⁉」
ってなると思いますが、実際にあなたも本気で考えだしたら
迷うことって多いですよね?
例えば、あなたはちょっと気分転換に時計を買い替えたいとします。
欲しいブランドもある程度絞れています。
百貨店に行けばそれ以外のブランドとも比較できるので見に行ったとします。
実際にいろいろなものを見てしまいました。
もともと欲しかったものを見に行っていいものだとは思っています。
ただ、、、他に見たものが頭をよぎってきます。
そして悩みだすと
そもそも必要だったけ?本当にもとを取れるのか?欲しかったものだっけ?
今じゃなくてもいいかな?もうちょっと考えてから決めようかな?
ってよくありますよね?
けど欲しいのは欲しいのです!
資産形成に関しても絶対に取り組まなくてもいいんじゃないかとよく言われますがそれは資産形成も時計や車等と同じように人の頭の中では嗜好品に近い感覚を持っているからなんですね。
ですので欲しいけど、まだいいかな?と思うのと同じで
資産形成も「まだ考えなくてもいいかなぁ」と思いつつ、
でも将来的には不安を感じているので。何とかしたいなぁ〜。と思うのです。
この振り子のような思考に決着がつけれない方が多いです。
『考えるのか?まだ考えないのか?考えたい…でも…やっぱりどうしよう。
今なのか?でもまだ早いんじゃないか…。』
この思いに決着をつけるのが第一の自分との対話になります。
あなたの場合はいかがでしょうか?
「まだ考えなくても大丈夫かな~…。」⇔「でも将来は不安だしなぁ~…。」
「資産形成も考えたいなぁ~…。」⇔「でも失敗したくないしなぁ~…。」
もし、あなたにもこの振り子の感情があるのなら、この振り子の感情が解決するまでは絶対に
何もしないことが正解です。
見切り発車で何か始めてしまうと、「こんなハズではなかった…。」という事になる確率は非常に高くなっちゃいます。
(買い物も一緒ですよね?)
やり方
では、この解決方法なんですが、
簡単に言えば、
① 自分の価値観や人生観、現状を数字的にも正確に理解し、
② 問題(この場合は考えたい、考えたくない)の原因を見極め、
③ どちらもメリット、デメリットを並べる
④ メリットが多そうな方を選ぶ
というプロセスなんですが・・・
例えば、「将来の年金は対策が必要だよなぁ〜。」
でも、「効果的に取り組む方法や知識が足りないんだよなぁ〜。」
その結果、「失敗したら家族もいるし、損したくないし不安だなぁ〜。」
となりますよね?
これだとただ単に、「年金が不安だ」「知識が足りない」「損したくないし不安だ」
という現状を理解しただけですよね?
そこで、どれだけ年金が不足しそうなのかどんな知識があればいいのか、
どんな失敗が不安なのか。つまりは、問題の原因を知るところから始めていくのですが、ではだいたい年金はどれだけ不足するのでしょうか?
ちなみに公的年金のカンタンな計算式は、
5~6万円×加入年数=年間受取額で
※例えば、年金加入年数30年なら
5~6万円×30年=150~180万円(年間受取額)になります。
大枠がわかればイメージが付きますよね?
そして、他の要素はないか自分に更に問いかけていきます。
他にどんな知識があれば、一歩前に進めますか?
具体的に何を知りたいですか?
どういうことを知れば安心できますか?
このように、とにかくいっぱい自分と話し合っていけばいいんです。
質問さえわかれば、答えは脳が勝手に答えを探し続けてくれます。
『なんか面倒くさそう…。こんなことしなくても別にいいんじゃない?』
と思うかもしれませんが、でも人間の脳はすごいですから、
“自分との会話”という形で、
うまく自分に話し、うまく聞くことができれば、
20~30分くらいの時間で驚くほど効果を得られます。
そして、取り組むメリット・デメリット、取り組まないメリット・デメリットを上げます。
大枠の数字もわかっていますので基準もできてますよね?
それをもとにメリット・デメリットを紙に書き出していきます。
比較してみてそれでメリットが高そうな方を選ぶこれだけです。
実際にコンサルティング受けていただく方にはご自身の価値観や人生観を振り返ってもらったりワークシートに記入していきながら考えてもらうプロセスの部分があります。
ここが肝でして、資産形成で考えるところの大半を占めていると言っても過言ではないぐらいです。
数字的なところは細かくは自分で調べるのは大変なので
一旦概算でいいでしょう。
前回、例として登場していただいた仕事熱心なクライアントも、
この「「自分の内なる情報」にむきあってもらくこと向き合ってもらうことで
プロジェクトがスタートしてから短時間で
自分にピッタリ合った資産形成を見つけました。
しかし、今さらこんな事を言うのもなんですが、この質問と回答をいきなり自分でやってみようと思っても、正直難しいと思います。
というわけで、次回は実際にコンサルティングの現場で私たちがアドバイスさせてもらっている、
クライアントとのやり取りを紹介しながら、また違った視点での解決方法をお話したいと思います。
次回予告 効果的な質問と、その答え方
次回は、もう少し事例を出していくことで、まだあなたの頭の中で
「?」
になっているところを、
「へぇ~そうなんだぁ」
になるように、自分に合った資産形成の見つけ方や
成功させる方法について解説します。
楽しみに待っていてくださいね。
まとめ
自分について深掘りしていきそもそも取り組むつもりなのかどうなのかから
棚卸ししていきましょう!
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