今回で3回目ですが、“内部にある情報”つまり、
「自分について」を掘り下げて、少し世の中の考え方と違った成功方法や
思考法の解説をしています。
皆さんからの感想や質問が来ています。
読んでいただきましてありがとうございます。
「もっと事例を聞きたい」
「なかなか自分だけではうまくできないし、もっと具体的に教えてほしい」
というリクエストが多かったので、
今回は、より具体的にどうしたらいいかをお話します。
今回のキーワードは、「効果的な質問と、その答え方」です。
前回は、「自分との会話」というキーワードでお話しましたが、
その中で、第一の自分との会話は、
振り子の感情に決着をつける事と、お話しました。
「まだ考えなくても大丈夫かなぁ~。」⇔「でも…将来の事は不安…。」
「よし、考えよう!」⇔「でも…知識もあまりないし…やっぱりどうしよう…。」
この行ったり来たりの感情は、思考を止め、立ち止まらせる感情です。
これを、最初に解決することが大切とお話しましたよね。
実は、この振り子の感情を解決するには、自分ひとりで解決するのは非常に
難しい問題で、専門家のアドバイスもコンサルティングの現場で、
1対1の現場で行わないと100%の解決はできないのです。
「え!?じゃあ前回の話は何だったの?」
と思われるかもしれませんが、もしそう思われたら、すみません…。
でも、前回の話は、実際にコンサルティングの現場で行う
ちゃんとした方法ですので、知識としては役に立ちます。
どうか、ご安心ください。
ですから、前回の内容に対する質問や、
頂いたリクエストの数々は当然の疑問かもしれません。
でも、実はこの振り子の感情のお話をしたのは、
こういった感情があることをまずは知ってほしかったんです。
この感情を認識すれば、あとは、時間が解決に向けて進んでいきます。
頭の中が自動的に解決方法まで導いてくれるようになるのです。
わかりやすくお話していこうと思いますのでもうしばらくお付き合いください。
そして、今回のキーワードの
「効果的な質問と、その答え方」がこの振り子の感情の解決にも
なっていきますので、お話していこうと思います。
まずは、ここで振り子の感情を
「ちょっと考えてみようかなぁ」
というところに振っていただきたいのですが、準備はよろしいでしょうか?
事例
では、具体的に“何について考えるか?”というところからなんですが、
ここで、「どんな資産運用法がいいのか?」というのは、前々回でも話しましたが、
そこから考えてしまうのはNGです。
ここでは、「自分について」の知識が大切だと既にお話しました。
では、ここで、ある人に登場していただきましょう。
岡山県倉敷市にお住まいの山下さん(30代)です。
山下さんは、お勤めの仕事も勤続10年が経ち、
職場のチームをまとめるポストにも就かれ、
情熱的に仕事をしていて、人柄的にも信頼できそうな人でしたので、
私としても是非お付き合いしていきたいと思う人でした。
2年ほど前に、ある会話から、お付き合いが始まりました。
当時の山下さんは、資産運用についてほとんど考えていらっしゃいませんでした。
私は、いつものように
「ご家庭のために将来の保証は必要だと思いますか?」
と尋ねました。
すると山下さんは、
「私には妻と2人の子供がいるので将来的にはきちんと考えていきたい。」
とお答えになりました。
しかし、
「仕事が忙しくて考える暇もなく、子供の養育費、もうすぐ定年を迎える両親の面倒も見なければいけない事も考えると、なかなか振り切ることができない。」
ともおっしゃいました。
私は山下さんが真剣に答えてくれる様子から、
本音で話してくれていることがわかりました。
そして、私は、
「仕事が忙しい人でも簡単にできる、将来もらえる年金計算シートや、将来設計に役立つノウハウをまとめたレポートを提供できますけど、どうしますか?」
と尋ねました。
山下さんが、それを希望されましたので、私は郵送することと、
届いた後に電話をする約束をしました。
山下さんに郵送した書類の内容
- 公的年金の受取額の概算計算式
- 所得税・住民税が一目でわかる早見表
- 資産運用を小予算で成功させるノウハウをまとめたレポート
- ノウハウを実践したクライアントの事例
これらによって、山下さんが将来もらえる年金の予測、税引き後の年間収入
(実際の手取収入)、
将来の生活支出予測が簡単にできるものを送付しました。
後日、約束の日時にお電話すると、
山下さんは私の資料に誠実に対応してくれました。
私は、山下さんがご自身の現状把握をされていることを確認し、
山下さんに
「退職後にはどのくらいの収入を確保できたら安心できそうですか?」
と質問しました。
山下さんは、10秒ほど「う~~ん…。」と考えて、
「公的な年金とは別に毎月20万~30万円くらいあればいいねぇ~。」
と言って、「ガッハッハ」と笑いました。
山下さんはそんなことはできるはずがないと思っていたみたいでしたが、
「ちゃんと計画して、準備して、継続さえすれば、そんなこともできますよ。」
と答えました。
そして、そのためには、山下さんの事をもう少し聞かせてほしいと伝え、
山下さんも私の言葉に答えてくれました。
私が山下さんに質問したことは、
最初は山下さんも何を答えたらいいかわからないような感じでしたので、
私の方から、例えば、「こんなことであったり…。」
などと大まかな事例を出していきます。
すると、徐々に山下さんから言葉が出るようになり、
私も山下さんに興味深く熱心に、
「もう少し教えてくれませんか?」
「具体的に表現すると?」
などと質問を変えて根気強くお聞きしました。
こういった質問によって、山下さんの思いを深掘りしていきました。
30分ほど会話をしたと思います。
最初とは打って変わって次々と山下さんの思いが出てきました。
私も置いていかれないように次々と要点をメモしていきます。
そして、山下さんの思いをまとめるとこうなりました。
- 絶対に仕事に支障をきたすようなことはしたくない。
- 余計な悩みや手間を抱えたくない。
- 家族や周りの人に心配や迷惑はかけたくない。
- 最悪を想定したとしても自分だけで取り返せるリスクしかとりたくない。
- できるだけ貯金は使わずに始めたい。
- 自分で判断して始めたいが、基本的には任せられる部分はプロに任せて、自分の時間は極力とられたくない。
そして、
「他にも実現されたいことや、改善したい事なども、できるかできないかは関係無しに、どんなことでもいいから教えてくれませんか?」
という質問をしますと、
- 月々の生命保険料をもう少し安くしたい。
- 税金を抑えたい。
という事までおっしゃいました。
そして、最後に私は、しつこく「他には?」「もうないですか?」と何回もお聞きし、まだ話せてないことがないかどうか確認しました。
これは、後から聞いたことですが、この会話をしてくれた山下さんは、
気持ちよく話ができたとおっしゃってくれました。
自分の思いや考えにこれだけ興味を持って、
熱心に聞いてくれたことは今までなかったこともおっしゃってくれました。
この会話の目的や意味は、どういうところにあるかといいますと、
この会話によって、山下さんの資産運用における目標ができ、
継続させる上でのルール、最終的な目的が明確になりました。
そして、ここまでできてしまえば、後は、
実際に資産運用方法がこれらの条件に合うか、
それとも合わないかを確認するだけの作業になってしまいます。
合わないかを確認するだけの作業になってしまいます。
まとめ
山下さんとのやり取りを例にさせてもらいましたが、いかがでしたでしょうか?
“勉強しない方が成功する”に登場したクライアントさんが、
自分に合った資産運用法を
あっさり見つけられたことに少し納得してもらえたでしょうか?
ちなみに、第1回に登場した仕事熱心なクライアントさんと、
今回の山下さんは別の人ですけど、
どうやって自分に合った資産運用を見つけていくのか、
わかってもらえたのではないでしょうか?
「ふーん、そんなやり方もあるんだなぁ~。」
と思っていただけたら嬉しいです。
3回にわたって、「自分について」を解説してきましたけど、
次からは、これからどうしていくかについて話題にさせていただきます。
次回予告 思考は実現する
本当に望みどおりの将来を計画し、自分のやりたい事をやって、
継続して実現できるならすばらしいですよね。
次回を楽しみに待っててくださいね。
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